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あっという間にハロウィーンの日が来て、しかも明日は夏時間が終わるので、これからは夕方5時以降は真っ暗になる。世界的パンデミックが広まって以来、毎日のニュースは本当に悲しくなるような話ばかりで、なんとも情けなかった。それでも幸い私も私の周りの人々も皆元気でやっている事は本当にありがたいと思う。
エンタメビジネスもここ1ー2ヶ月位から、ようやくゆっくりながらもやっと動き出して、いろいろなプロジェクトが始まっている。ただしコロナのお陰で以前のようにな調子で仕事するに訳はいかず、コロナ安全対策として、仕事のタイプに応じて「ゾーンA」「ゾーンB」「ゾーンC」とか、「Red Zone」, 「Yellow Zone」, 「Green Zone」のようなクラス分けがされている。「ゾーンA」や「Red Zone」はステージ(撮影現場)にずっといる人達(俳優、監督、助監督、撮影部など)、「ゾーンB」や「Yellow Zone」は現場にずっと居る必要は無いが、出たり入ったりしなければならない人達(建築部、装飾部、ロケーション部、車輌部など、状況によって変わる)、そして「ゾーンC」や「Green Zone」は、必要に応じての例外を除いては現場に行かなくてもいい人達(美術部なら、セットデザイナーやグラフィックデザイナー、ストーリーボードアーティスト、イラストレーターなどの、コンピューターで遠隔に仕事のできる人達)と言う区分けになっている。そして、「ゾーンA」や「Red Zone」はコロナテストを毎日、「ゾーンB」や「Yellow Zone」はテストを週3回とか、「ゾーンC」や「Green Zone」はテストは週一回とか、どうしても現場に行かなければならない時にのみ、行く日の1ー2日前にテストを受けると言うようになっている。細かいところは各プロダクションまた各メジャースタジオによってルールが違うけれど、大体はこんな風で、数々のプロダクションが始まっている。
「自宅から仕事」と言う条件だったので、私も久し振りに仕事に戻る事にした。これは通勤に時間を取られないと言う点は良かったけれど、一人だけでなんだか気抜けするし、寂しいような毎日。但しその後、「遠隔操作ではコミニケーションがうまく取れない」と言う美術監督の希望で、オフィスへ出勤せざるを得なくなってしまい、正直、安全のために、やめようかとも思った。私のように仕事のオファーも取る人もいれば、まだまだコロナの安全性の確認ができないので心配と言う理由で仕事は取らない人達もたくさんいる。まあ、私の場合、この際あまり長期の仕事では無かったし、安全で無いと感じたらやめようとも思ったので、一応出勤に同意した。勿論オフィスへ出勤するためには、2日前にコロナテストを受け、幸い24時間以内に陰性の結果が出た。
オフィスに行ってみればこれまでとは様変わりで、とにかくみんな離れて仕事しなければならないし、そこら中にハンドサニタイザーが設置されていた。また大部屋の場合はクリアプラスチックの板が天井から吊るされて臨時のバリアーが作られていた。
そもそもアートデパートメントを始め、たの部署も、プロダクションのオフィスと言うのは、そのプロダクションが映画やテレビの仕事をしている間のみの一時的なオフィスなので、どこまでいってもその場しのぎのセットアップしかしない。。コロナ以前なら、単にオフィス家具や設計用のテーブルや器具をレンタルすればいいだけなのだけれど、コロナ以降の今では、これに加えてこうしたバリア作りから、サニタイザー、コロナテスト、個人別のお昼の用意などなど、これまでだってやる事は山程あったのだけれど、それ以上にやる事が増えた (幸い私は実際のそうした事に殆ど拘らずに済んでいるのでラッキーですが)。安全のためには不可欠な事なのだけれど、反面だからと言って雇う側(スタジオ)は「それじゃあお困りでしょうから」と、前よりもっと仕事の時間をくれると言うハズも無く、一人一人がより一層多種多様に対応して決められた時間内に解決して行くしかない。
何はともあれ、多くのプロジェクトが始まっていると言う事はやはり何となくホッとする。
さて、ビジネスが動き出したからなのだろう。久し振りに何か作りたくなったので、人生わずか2度目のチャレンジと言うパンプキンカービングをやってみた。それにしてもアイデアはやっぱりコロナのパンデミックに影響されて、これが今年のハロウィーンです。今年は安全のために子供たちにキャンディーをあげるわけにもいかず、彼らも来ないだろうし、子供達にとってはとっても残念なハロウィーンなんだけれど、来年のハロウィーンにはこの状況から抜け出しているようにと願いつつ。。。
Happy Halloween!
