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ロサンゼルスがステイアットホーム(stay- at-home )の緊急体制に入ってからすでに3週間が経った。この間トイレットペーパー,缶詰や食料のパニック買いなどは一応収まったようにも見えるが、どこのスーパーも2メートル(6フィート)ずつ離れての行列には何の変化もない。クレンジングジェルやアルコール消毒液、ハンドワイプなどは全く手に入らないのは今も変わらず。私はしょうがないので、比較的手に入りやすいオキシフルを使うことにした。日本ではブリーチ使っての次亜塩素酸水と言うのもそうだが、こちらではあまりに聞かないし、私はあの匂いが苦手。
この間4月に入ってからやっと日本でも自宅待機するようにと言う指令が出たと言うのには、「えっ、今頃?」と心底驚いた。アメリカのトランプ政権下でもそうだったが、日本も大切な時間をむざむざ逃してしまったと悲しくなった。
前のブログを書いてからまだ1か月もたたないと言うこの間に、世界中の状況が何と変わってしまったことか。勿論誰1人として想像だにしなかったことだけれど、あまりの成り行きに言葉もない。英雄的な行動をしてくださっている医療に携わる人達は勿論だが、日々の荷物や郵便の配達、スーパーのレジやその店を裏で支える人達など、これまでアメリカでは全くと言っていいほど焦点が当てられなかった人た達が初めて感謝されていると言うのは、コロナウィルスのお陰とも言える。今のアメリカで物資の輸送、食糧品の輸送が止まったらアメリカ社会は完全に崩壊する。
他の産業もそうだけれど、エンタメ業界も完全にストップ。ほとんどの人が失業保険申請に走った。勿論他の産業からも失業保険申請殺到で、保険金は未だ余りおりていないそう。レストランは軒並み閉店。テイクアウトでしのいでいるが、これも普段の収入とは比較にならない額と思う。誰しもが喘いでいる。
それでも幸いなのは、私の周りには未だ誰1人として感染者が出ていないこと。日本はもちろん、ニューヨークやスイスの友達、ロケ先で新しく友達になったアトランタやボストン、アルバカーキにいる人達にも連絡したが、みんな大丈夫だったので安心した。
まだ解決策は出ないけれど、いつかこの状況も必ず終わると言うことを信じて前に進むしかない。
だからこのコロナウィルスによって変わった、良い点を考えてみた。
1) 仕事をしていないこの時間を利用してコンピュータースキルなど、新しいことを学べる
2)アメリカ人がよく手を洗うようになった。これで家の中で靴も脱いでくれればいいのにね。
3) アメリカ人もマスクをするようになった。これも長続きしてくれればいいし、「人に迷惑をかけない」と言うこと、他人のことをもうちょっと考えるようになってくれればいいと思う(笑) それにしても、カントリーウェスタン調にバンダナを三角に折って口フライで椅子というのは、したがスカスカだから全く効果がないのだが、分かってないようで。。。
4)必要に迫られてだが、誰もがコンピューターまたはスマホでビデオコールができるようになったて来た。このビデオ技術はコロナの最中も後ももっと進化するでしょうね。
5)普段は外を歩かないロサンゼルスの人間が暇つぶしに散歩やジョギングをするようになった。ただし「2メートル以上近づかない」ために誰もが、向こうから人が来るたびに行く方向変えたり道の反対側に渡ったりしていているので、私に言わせれば実物大のパックマンゲームをやっているようなもんです(笑)。そう思って歩けばただの散歩がもっと楽しくなるかも。
コロナは長期戦になるのは確実。時間を有効に利用しつつ、ユーモアを忘れずに過ごして行こうと思う。皆さんもどうぞくれぐれもお大事になさってください。


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