BLOG

すべての記事
DATE
category すべての記事

ひょんな事からあの大女優マリリン・モンローの人生を描く映画に参加することになった。製作はケーブル配信会社のNetflix。原題は「Blonde (ブロンド)」。

ところで話は逸れるけれど、昨今では今までのパラマウントやディズニーと言うようなメジャースタジオより、Netflix, HBOやHulu, のようなメジャーネット配信会社が映画やテレビの制作で大躍進。その上ゴールドラッシュめがけて集まる群のように、「金になるならそれ行け〜!」とばかり、米電話会社最大手のAT &Tからグーグル、アマゾン、YouTube、コンピュータで有名なアップルまでありとあらゆる会社が参入。それに加えてディズニーと始めとした老舗メジャースタジオは新たなネット配信部門を作って反撃に打って出た。ハリウッドのビジネスは今や戦国時代の真っ只中。そんな大合戦の中で今1番パワーがあるのがNetflix。自社配信のケーブルテレビ用のオリジナル番組だけに留まらず、劇場公開用の映画にもバンバン投資している。ハリウッドの街のど真ん中には真っ赤なNetflixのロゴを付けた巨大なビルが登場。と言うわけで、働く側の私もNetflixの映画に参加すると言うことになった次第。あ〜、話が大分逸れた〜!

さて、私がマリリン・モンローについて知っている事と言ったら、「金髪の超美人のセックス シンボル。 「おバカな金髪女 (Dumb Blonde)」と言う役柄でスターイメージを確立(残念ながら。本当の彼女はそれだけでは無かっただろうと思う)。 巨乳 で数々の恋の遍歴を重ねて、ケネディー大統領とも不倫した女優。アンディー ウオーホールがポップアートで描いた絵も有名」と言うことぐらい。かなり手短だけれど。

初日に仕事場に行ってみると、大きなビルのワンフロアーのとにかく壁という壁に、見たことのあるものから無いものまで、全てマリリン・モンローの写真が貼りつくされていた。「オーマーガー!こんなに凄い量のマリリン・モンローの写真を見たのは初めてだあー!」と叫んで笑ってしまった。まあこれは、美術部及びその他の部のリサーチの集大成なんだけれど。でも考えれば、そうか、有名大女優だったからリサーチ資料にはことかかないんだ、リサーチがある意味簡単でラッキー!

と言うわけで、山のような写真や文献に囲まれて セットのデザイン開始。それにしても、こうしたマリリンの写真を見れば見るほど、「ウン、マリリン・モンローは確かにカリスマ女優だった!」と納得。とにかく写真で見る彼女は1分のスキもなく完璧に作り上げられている。言い換えれば、もうインスタ映え最高。でも、この映画のストーリーにも関わってくるが(内容はNetflixから箝口令が敷かれているので言えませんが)、表向きのグラマー、セクシー女優と言う裏には、いろんなことあったんだろうなぁ。今から半世紀以上も昔で、今のようなミートゥームーブメントなどあるはずも無く、男女差別なんて言う言葉も全く無いない時代のハリウッドの真っ只中でそれは大変だっただろうなぁと思う。パパラッチには追っかけられるは、ファンには追っかけられるは、スタジオの男性プロデューサー達には利用されるはで(されたんだろう、絶対!)。 今のようにツイッターは無いし、どこかの大統領のように毎日誹謗中傷と文句の垂れ流しをして気晴らしができるわけでも無いからね。まあ、この映画がどう作られるのか、彼女がどう描かれるのか、出来上がってのお楽しみ! ところで、写真を見れば見るほど気が付いたのは、彼女のスタイルがこれまたパーフェクトだったということ。あの頃の女優達と言えば、 今と違って、毎日ジムに通ったりパーソナル トレーナーつけて筋トレしたりなんていうことは全くしていなかっただろうから、大抵何となくふくよかなのだけれと、マリリンはとにかくすらりとしていて素晴らしい。こうして、美人でスタイル良し、金髪で、男心をくすぐるポーズも完璧とくれば、もう大女優にならない訳が無い。大統領も恋に落ちて当然だね!